「カシャリ」を利用する上で、まず「リースバックとは何?」と疑問に思う方も多いでしょう。リースバックとは、お客さまの所有するモノを売却してお金を受け取った後も、リース(賃貸)契約を結ぶことでそのまま使い続ける事ができる仕組みのことです。従来、企業が所有する機械設備や、個人が所有する住宅などで利用されてきました。
しかし、カシャリが展開するリースバックは、従来の不動産(家や土地)などを対象とするものではありません。カシャリが対象とするリースバックは、あなたが日常的に使っている「モノ(動産)」です。
この記事では、カシャリの動産リースバックがどのような定義に基づき、どのような構造で成り立っているのか、メリットや安全性を解説し、一般的な不動産リースバックとの違いについてもご説明します。
カシャリが提供する「リースバック」の定義と仕組み
カシャリが提供するリースバックは、日常的に使っているモノ(動産)を一度売却してお金を受け取った後、リース料を支払うことで、そのまま使い続けられるサービスです。
動産とは、不動産ではない財産のことで、具体的にはスマートフォン、ゲーム機、ブランド品、PC、カメラ、時計、車などが該当します。
リースバックの仕組みは非常にシンプルで、以下の二つの契約が同時に行われることによって成立しています。
1. 売買契約
お客さま(あなた)が所有するモノ(動産)を、カシャリの運営会社であるガレージバンクに売却し、その代金として現金を受け取ります。
2. 賃貸借契約(リース契約)
売却したモノを、ガレージバンクからお客さま(あなた)がリース料を支払って借り、引き続き使い続ける権利を得ます。
つまり、モノの所有権はカシャリに移転しますが、手元にモノを残し、今まで通り使用できるのが最大の特徴です。この二つの契約がセットになっているため、資金を調達した後も生活や仕事に支障をきたすことなく、そのモノを使い続けることができます。
リースバックといえば不動産(住宅やマンション)が主流でした。不動産リースバックも「家を売って資金を得て、そのまま家に住み続ける」という点ではカシャリのリースバックと同じ仕組みです。
しかし、カシャリのリースバックとは動産・不動産の違い以外にも審査基準や調達金額、手続き方法の面でも違いがあります。
| カシャリの動産リースバック | 不動産リースバック | |
| 対象 | スマートフォン、ブランド品、車など「モノ(動産)」 | 土地、一戸建て、マンションなど「不動産」 |
| 審査の基準 | モノそのものの価値 | お客さま本人の信用情報・収入 |
| 契約期間 | 短期間(例:3ヶ月)が多い | 長期間(数年〜数十年)が多い |
| 資金調達額 | 数万円〜数十万円程度 ※車は数十万円から数百万円程度 | 数百万円〜数億円(高額) |
| 手続き | アプリ内で完結、スピーディー | 対面、書類が多く、時間を要する |
リースバックと借金の違いと安全性について
リースバックについて説明をすると「これって結局は借金なんじゃないか?」といった疑問や不安を持たれることがあります。
ここでは、カシャリのリースバックがなぜ借金(金銭消費貸借契約)とは異なり、法律上の問題がないのか、そして運営会社の信頼性について深く掘り下げて解説します。
リースバックと借金(融資)は何が違う?
結論からいうと、カシャリのリースバックは、法律上「売買契約と賃貸借契約」の組み合わせであり、「金銭消費貸借契約(借金)」には該当しません。その点でまず消費者金融のようないわゆる借入とは違います。
一般的な借金はお金を借りて、利息を付けて返す行為です。利用者はお金を返す義務があり、返済ができなければ信用情報に影響が出たり、最悪の場合は差し押さえや自己破産に至る場合があります。
一方、カシャリのリースバックは、自分が所有するモノを売却して代金を受け取り、その売却したモノをリース料を払いながら借りるという行為です。お金を「返す」義務ではなく、モノを「借りる」対価としてリース料を支払う義務が発生します。この仕組みは、モノを売却することで所有権が移転している点がポイントです。
そのため、「お金は欲しいけど消費者金融は使いたくない」と考える方にとって、カシャリは精神的な負担が少ない新しい資金調達手段となります。
また、質屋との違いも明確です。質屋はモノを担保にお金を借りる(質入れ)仕組みで、モノは預けたまま使うことはできません。一方、カシャリはモノを売却しますが、手元にモノが残り、使い続けることができる点で質屋とは異なります。
【カシャリと類似サービスとの違い】
| カシャリ | 自宅にいながら所有するモノを査定することができ、リースバック契約を結ぶことでモノを手放さずに資金を調達することができるサービス。契約期間満了後、残存価格を支払うことでこれまで通りモノを使用できます。 |
| 消費者金融 | 貸金業法に基づいて、主に個人を対象に融資するサービス。審査を通過することで借入が可能。借入金額によって金利が設定され、毎月元本と利息を返済します。 |
| フリマアプリ | 個人間でモノの売買を行えるプラットフォームサービス。買い手と売り手の売買契約が成立すると、お金と引き換えに売り手はモノを譲渡します。 |
| 質屋 | モノを担保として店舗に預入れすることで、お金を借りることができるサービス。返済期限内に元金と利息を返済することで、モノは戻ってきます。 |
当社ガレージバンク株式会社の安全性について
ガレージバンク株式会社は、Fintech(フィンテック:金融とITを融合させたサービス)のスタートアップ企業として、「モノの価値を、みんなの”できる”に。」をミッションに掲げています。
資金不足による機会損失を無くし、みんなのチャレンジを実現するため、モノ資産の管理・活用アプリ「カシャリ」を運営しています。
モノの価値を公正に評価し、その価値を即座に資金化する仕組みを整えることで、新たなモノ資産の管理・活用体験の創出に取り組んでいます。
お客さまに安心してご利用いただけるよう、以下のような体制とセキュリティを構築しています。
電子決済等代行業者としての登録
関東財務局に登録されており、GMOあおぞらネット銀行と提携したウォレット機能を提供しています。そのため、「金融に関連するサービスとして国の監督下で運営されている会社」という点で安心してご契約いただけます。
情報セキュリティの構築
ISO27001という国際的な基準に準拠した情報管理体制を構築しており、お客さまの個人情報や取引情報を厳守しています。金融サービスとして安心してご利用いただけるよう、法的に整備された基盤の中でサービス提供しております。
多数の受賞歴
- 「FINOPITCH 2025」にてJETRO賞を受賞(2025年3月11日)
- 東京都主催「東京金融賞2024」にてオーディエンス賞を受賞(2025年3月4日)
- 総務省後援 「第18回ASPICクラウドアワード2024」にてベンチャーグランプリを受賞 (2024年11月25日)
カシャリのリースバックを利用するメリット・デメリット
カシャリのリースバックは非常に便利で革新的なサービスですが、他の資金調達手段と同様に、メリットとデメリットが存在します。これらを正確に理解し、ご自身の資金ニーズと照らし合わせることで、後悔のない選択ができます。
カシャリのリースバックを利用するメリット
カシャリを利用する主なメリットは、以下です。
1. モノを手放さずに使い続けられる
最大のメリットであり、カシャリの核となる価値です。愛用しているスマートフォンや仕事で使うPCなど、「手放したくないけれど、お金も必要」というジレンマを解消できます。フリマアプリのようにモノを売って終わりではなく、手元に残るため、日常生活やビジネスに影響が出ません。
2. 独自の審査基準により資金調達がしやすい
カシャリの査定基準はモノの価値であるため、個人の信用情報に大きくは左右されません。従来の消費者金融の融資やカードローンの審査では断られた方も、カシャリでは少額ではありますが資金調達ができる可能性が十分にあります。
3. 手続きが簡単でお金のお受取りまでが早い
利用はスマートフォンアプリで完結します。最短30秒で査定依頼ができ、自宅にいながらすべての手続きが完了します。書類の郵送や対面でのやり取りが不要なため、急な資金ニーズにも迅速に対応できるのが大きな強みです。最短即日での入金実績もあります。
カシャリを利用するデメリット
メリットの裏返しとして、知っておくべきデメリットとコストの構造も存在します。
1. 毎月支払うリース料が発生する
カシャリは「借金」ではないため「利息」は発生しませんが、モノを借りる対価として「リース料」を毎月支払う必要があります。このリース料は、一般的な金融機関の利息相当額と比較して、割高に感じられる可能性があります。お支払いいただくリース料に「モノの所有権をカシャリに移転させながらも、手元に置き、使い続けることができる」という付加価値が含まれているためです。
2. 利用金額が少額である
カシャリの買取金額は一般的に少額といわれる場合が多いです。その理由の1つは査定の対象を動産としていることです。そのため車のリースバックを除き資金調達額は数万円から数十万円程度に留まります。より多額の資金が必要な場合は別サービスを検討した方がよいでしょう。(車のリースバックの場合、数百万の契約実績があります。)
3. 買戻しには残存価格の支払いが必要
将来的にモノを自分の所有物に戻したい場合(買い戻し)、契約時に設定された残存価格を支払う必要があります。この残存価格は、売却額とリース料の総額に加えて、最終的にモノの所有権を再取得するために必要となる費用です。このトータルコストを事前にしっかりと把握し、検討することが重要です。
(例)6ヶ月のリース契約の場合は、7ヶ月目に残存価格は1円になり、1円で所有権を買い戻すことができます。
「こんな時に利用すべき」最適な利用シーン
カシャリのリースバックは、以下のいずれかのニーズが当てはまる場合に最適な選択肢となります。
| 最適な利用シーン | 避けるべきケース |
| 短期的かつ少額の資金調達(車を除く) | 多額の長期的な借り入れが必要な場合 |
| 信用情報に傷をつけたくない場合 | 低金利で確実な借入先がある場合 |
| モノを手放したくない場合 | モノの価値に縛られず、収入ベースで借り入れたい場合 |
| 急な出費で即座の現金が必要な時 | 売却額とリース料のトータルコストを重視する場合 |
特に、「消費者金融は使いたくない」「借金はちょっと…」と考える方や、一般的な融資の審査で困っている方にとって、モノという「資産」を活用できるカシャリは非常に強力な資金調達手段となり得ます。
カシャリのリースバックを利用開始するまでの簡単な流れ

カシャリの魅力は、その手続きのシンプルさにもあります。複雑な手続きや面倒な来店は一切不要で、すべてがアプリ上で完結するため、自宅から一歩も出ずに資金調達が可能です。
STEP1
アプリで完結する査定依頼と契約申込みの手順
カシャリの利用は、主に以下の手順で進みます。
1. 査定を依頼(ガイドに沿って撮影するだけ)
まず、カシャリのアプリをダウンロードし、現金化したいモノをガイドに沿って撮影します。モノの状態や付属品の有無などを正確に伝えることで、スムーズな査定が受けられます。この査定依頼は最短30秒で完了し、手数料は一切かかりません。
2. 査定結果の通知と利用申込み
査定結果はアプリに通知されます。提示された買取価格と、それに伴うリース料の金額、買い戻す場合の残存価格に納得がいけば、そのままリースバックの申込みに進みます。この申込み手続きも自宅で完結し、選択肢として「リースバック」を選べば、モノはあなたの手元に残ります。リースバック以外に売却、寄付も選択することができます。
3. 契約成立と所有権の移転
申込みが承認され、契約手続き(売買契約と賃貸借契約)が成立すると、モノの所有権はカシャリの運営会社であるガレージバンクに移転します。
STEP2
資金の受取り方法とリース料の支払いサイクル
契約成立後、資金は非常に迅速に受け取ることができます。
1. お金の受取り

通知が届き次第、すぐに現金を受け取ることが可能です。急な出費に対応したい方にとって、このスピード感は非常に大きなメリットです。お金の受け取りにはウォレット受取もしくは口座受取を選択できます。
買取代金の受取についてはこちらを参考にしてください。
2. リース料のお支払い

リース料は、契約に基づき毎月支払うことになります。お支払いは、GMOあおぞらネット銀行の専用支店口座(ウォレット口座)またはクレジットカードから行うことができ、柔軟な支払い方法が用意されています。支払いは期日厳守で、延滞がないように注意しましょう。
※ウォレット口座の開設には別途審査があります。
STEP3
契約終了時の3つの選択:買い戻し・延長・手放す
カシャリのリースバック契約期間(多くは3ヶ月)が終了する際、以下の3つの選択肢の中から自由に選ぶことができます。
1. モノを買い戻す

契約時に提示されていた残存価格を支払うことで、モノの所有権を再びあなたに戻すことができます。資金繰りが改善し、手元に資金ができた場合に利用する選択肢です。この時点で、すべての契約が終了となります。
2. 利用期間を延長する

契約期間の延長を希望する場合は、残存価格をもとに再契約を行うことで、利用期間を延長することができます。再度リース料を支払うことで、引き続きモノを使い続けられます。
3. モノを手放す

モノをカシャリに送ることで、所有権をガレージバンクに確定させ、以後のリース料の支払いを不要にすることができます。この際、送料や手数料はかかりません。モノは手放しますが、借金ではないため、返済義務はここで完全に終了となります。この柔軟な出口戦略が、カシャリの大きな安心材料の一つと言えます。
まとめ:あなたの資金ニーズと「モノ」を両立させるために
カシャリのリースバックは、従来の不動産中心の概念を打ち破り、個人の持つ動産(モノ)の価値を最大限に引き出す、現代にマッチした新しい資金調達の仕組みです。
- 仕組み: モノを売却して現金化し、リース料を払って借りて使い続ける、というリースバック(売買契約と賃貸借契約)の組み合わせです。
- 強み: モノを手放さずに買取金額を受け取った後も使い続けることができる。
- 法的な安心: 融資(借金)ではなく、売買に基づく仕組みであり、運営会社は関東財務局に登録された信頼できる企業です。
もしあなたが「短期的な資金不足を解消したい」「手放したくない愛用品がある」「一般的な審査が不安だ」と感じているなら、カシャリのリースバックは、あなたの資金ニーズとモノへの愛着を両立させるための最良の選択肢の一つとなるでしょう。まずはアプリで、あなたのモノの価値を査定してみることから始めてみてはいかがでしょうか。

